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3. quota 溢れ

1226通, 1.6% を占めるのは quota 溢れによるエラーです。
Unable to write ./Mailbox: disk quota exceeded. (#4.3.0)/I'm not going to try again; this message has been in the queue too long./
情報処理センターのメールサーバはユーザのみなさん全員が共同で利用する資源 です。ですから特定のユーザが資源を食い潰してしまわないように、ひとりひと りが消費できる資源の上限を設定してあります。 このうちでハードディスクへ保存できるファイルのサイズ合計の上限を quota といいます。これは現在 30MB/人となっています。 さて、ユーザ宛に届いたメールはホームディレクトリの Mailbox という名前の ファイル(メールボックス)に保存されます。しかし quota を使い切ってしまっ たユーザの場合には、ファイルへの書き込みが不可能になっているのでせっかく 届いたメールをユーザのメールボックスに保存することができません。 こうしてメールの配送に失敗してしまいます。
quota 溢れによる配送の失敗は一時的なエラーと解釈されますので、MTA はし ばらく待ってから再度配送を試みます。これを一定の期間(現在の情報処理 センターの設定では 96時間)繰り返しても配送できなかったらばあきらめて 差し出し人にエラーメールを送ります。
対策としては quota を溢れさせない、ということに尽きます。情報処理センター では毎日 quota 溢れがないかチェックした結果を WWW ( http://www.cc.hit-u.ac.jp/gibbet/)で公開していますので参考にして ください。

また巨大なサイズのメール(画像などを添付したもの)を送って受けとりを拒否さ れ、戻ってきたメールも quota の制限にひっかかり受けとれないというパター ンもちょくちょくお目にかかります。 メールは大きなサイズのデータを送るためのメディアではありません。1通あた りのサイズは大きくてもせいぜい数百 KB がいいところでしょう。数 MB から 数十 MB のサイズのメールを送ってもたいていのひとは受けとれません。メール サーバに受信を拒否されます。どうしても巨大なメールを送りたいときは、事前 に相手と連絡をとってそのようなメールを受け取れることを確認してからにしま しょう。



nagoya@cc.hit-u.ac.jp