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: この文書について... : インターネット接続の強化 : 4. 切り替え前後

5. 今後の動向

現在運用している ATM 回線は機器構成上 25Mbps まで対応できます。 したがって予算さえ確保すればさらに4倍以上の回線速度を得ることができそう ですが、そうは問屋が下ろしません。 SINETノード側がそんな太い接続に対応 できないからです。各ノードと SINETバックボーン間の接続速度はせいぜい数 十Mbps です。各ノードには数十の組織が接続していますから、一橋大学のよう な末端組織がみんな数十Mbps で接続を始めたら、あっという間にパンクしてし まいます。

したがって、今後ますますインターネットへ、あるいはインターネットからのト ラフィックが増えていくであろうことを考慮すると、 SINET以外の商用 ISP へ の接続も検討すべき時期に来ていると思われます。これにはお金がかかります。 しかし現在インターネット接続のためにかかっている費用は月額40万円弱、利用 者7000人で割るとひとりあたり月額 57 円足らずです。インターネット接続の重 要性を考慮すればひとりあたりの月額が200円あるいは500円になっても利用者 (と納税者?)の理解が得られる可能性は高いと思われます。

もちろん世の中の流れに乗るばかりが能ではありませんので、一橋大学が確固た る信念を持って「インターネット接続(もっと広くいうとネットワークの基盤整 備)には金(や人)を使わない」という方針をとるのならば、反骨精神旺盛という ことで、それはそれでよいことだと思います。



nagoya@cc.hit-u.ac.jp