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メールが届くまで

みなさんがメールの読み書きに使っている Outlook Express や Eudra 、 Netscape Messenger といったソフトウェアのことをメーラと(ここでは)呼びま す。メーラの仕事は(すこし堅く言いますと)利用者がおこなうメールの作成・取 得・返信・メールボックスの管理、といった作業を支援することです。現時点 では、手元のパソコン(Windows や Macintosh)上でメーラを動かしてメールの処 理をおこなっている利用者が大半だと思います。

これに対して、実際にメールの配送処理をおこなうコンピュータをメールサーバ と(ここでは)呼びます。メールサーバは

といった処理をおこないます。というわけで、 メールが届くまでを、ポンチ絵にまとめると下図のようになります。
\scalebox {1}{\includegraphics{delivery.eps}}
SMTP/POP3 というのはメールの配信に利用されるプロトコル(通信規約)です。 SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)はメーラからメールサーバへの、あるい はメールサーバ間でのメールの送信に使われます。基本的に認証はありません (アナロジー: 手紙を投函するのは誰でも名乗らずにできますよね)。 POP3(Post Office Protocol version 3)はメーラがメールサーバからメールを取 得するときに使われます 6。 こちらは認証が必要です(そうでないと他人があなた宛のメールを簡単に読めてしまいます)。 メールボックスはそのメールサーバの利用者ごとに用意されている「郵便箱」で、 この中に、その利用者宛に送られたメールが保存されていきます。利用者はメー ラを使い、適時このメールボックスからメールを読み込んだり、削除したり、と いった処理をおこないます。



Hiroaki Nagoya
nagoya@cc.hit-u.ac.jp