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3.1 インターネットトラフィック

Mercuryのようなひとつのネットワークとインターネットの間を流れるデータ をインターネットトラフィックといいます。図4は、ある日 の Mercuryのインターネットトラフィックを集計したグラフです。ピーク時 には回線速度の上限である 192kBs($=1.5$Mbps) を使いきっていることがわかり ます。このような状況では WWW やマルチメディア系の対話的なアプリケーショ ンの反応に大幅な遅れが生じるため、 Mercuryからインターネットもしくはイ ンターネットから Mercuryへの利用者に相当な苦痛を与えているであろうと思 われます。

図 4: 1日のインターネットトラフィックの典型例
\scalebox{1.1}{\includegraphics{cisco.eps}} 横軸は時刻で目盛ってあります。右から左に時間が進んでいます。

\rotatebox{-90}{\scalebox{0.6}{
\includegraphics{daily-traffic/daily-traffic.ps}}} 横軸は時刻で、縦軸はその時刻の平均流量です。

図 5: 1日のトラフィックの推移
Total その時刻でのトラフィックの全体
WWW WWW の占めるトラフィック
NetNews ネットニュースの配送が占めるトラフィック
FTP FTP のデータが占めるトラフィック
Mail メールの配送が占めるトラフィック

次の図5は、2000年1月11日から24日までの2週間での平均をとっ た、1日のインターネットトラフィックの推移です。24時間周期のグラフですか ら、日付の変り目での挙動がわかりやすいように、左右を2時間ほどだぶらせて 表示しています。この図5をじっと眺めると といったことが推測されます。トラフィックがピークを迎える時刻には、情報処 理センター/情報教育棟は閉館しています。したがってこのトラフィックを発生 させているのは第2研究館や東西の研究棟・あるいはダイヤルアップ接続の利用 者など、夜間に仕事をしている教職員・学生であろうと思われます。 早朝はトラフィックがかなり少ないですから、ネットワークを快適に使いたい人 は早起きするのがよさそうです。余録として、なんとなく一橋大学の教職員・学 生の生活パターンもわかりますね。どうも夜型の人が多いようです。

この期間中のインターネットトラフィックに占める各種サービスの内訳が 表1 です。先に述べたように WWW が全トラフィックの6割以 上を占めています。ですからこの WWW のトラフィックをいかにしてさばくかが、 Mercuryのインターネットトラフィック制御の鍵を握っていることになります。

表 1: インターネットトラフィックの内訳
  平均流量(MB/day) 全体に占める割合
全体 5350.4 100.0%
WWW 3536.0 66.1%
メール 453.1 8.5%
FTP 385.8 7.2%
ネットニュース 289.6 5.4%
その他 685.8 12.8%



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nagoya@cc.hit-u.ac.jp